京西テクノス株式会社

京西テクノスは計測器など産業用電子機器の修理・校正サービスを展開。医療・計測・情報通信分野を軸に「トータルマルチベンダーサービス」を進める。

臼井 努社長

開発力高め「まるごとサービス」体制構築

前期（2023年9月期）と今期前半は。

「前期は過去最高の売上高・利益を達成できた。売上高は微増だったものの、利益は（22年9月期の）8億円から11億円に伸長した。業務全般が堅調だったといえる。サービス事業では半導体不足を起因とした修理・メンテナンス需要が拡大。これに加え、医療関連装置向けで、新たな領域の案件が獲得できた。また、システムインテグレーション関連が好調で、売上高・利益拡大に寄与した」

「23年に当社はNPS研究会に入会した。同会はトヨタ生産方式を異業種に展開し、経営効率を追求する取り組みを進めている。この活動を通じ全社で現場改善を行い、作業効率を高めていった結果、利益率アップにつながった。今期はさらなる増収増益を目指して事業を進めている。3月までは順調で、すでに前期の売上高144億5000万円を大幅に上回るペースで推移している」

今後の戦略は。

「いままでと同様に病院や工場などを対象とした『まるごとサービス』に力を入れ、準備していく。特に開発力を高め、開発から製造、サービスまで一貫して受注できるような体制を構築する。そうした体制の実現に向け、M&Aはこれからも積極的に進め、より筋肉質な企業にしていきたい。また、事業や売上高・利益を拡大していくにはインフラ整備も欠かせない。事業継続計画（BCP）の観点からも、関西地域に照準を合わせた新たな拠点戦略を構想中だ」

• 広告PDFを表示する
• この会社のホームページへ