マイクロニクス株式会社

マイクロニクスはマイクロ波技術に強みを持つ電子計測器メーカー。製品は公的機関に導入されるなど、顧客からの信頼は厚い。無線通信・自動車業界で、さらなる市場拡大を狙う。

近藤 弘社長

研究開発に力　個性ある製品投入

2023年9月期を振り返って。

「新体制の経営へスムーズに移行できた。売上高について前半は苦戦したものの、後半は一気に回復し、期初に立てた目標を達成した。主力製品のひとつ電波暗箱が好調で、23年10月以降も工場はフル稼働している。電波暗箱は工場の生産ラインに導入するケースが増えてきており、こうした動きが複数台の受注につながっている。工場への設備投資が増加傾向にあることも影響しているのではないか」

今後の取り組みは。

「当社は顧客ニーズに対応した特注案件が多いのが特徴だ。特注品への対応・リードタイム短縮を進めるため、生産スペースの拡大を視野に入れている。受注量や在庫品スペースとのバランスを考え対応したい。また、研究開発はこれまで以上に力を入れていく。第一はスペクトラムアナライザーで、いままでの強みを生かしつつ、個性的な製品を開発する。ソフトウエアについても操作性の見直し、マルチプラットフォーム化など時代に合った形へのアップデートを行う。ハード・ソフト両面を強化していく」

「社内ではDXを進めており、情報の共有・一元化など社内環境をさらに整備したい。企業スローガンのC&U（クリエイティブ＆ユニーク）は継承する。モノづくりを楽しまないと良い製品は作れない。C&Uを追求することで、製品品質の向上、ひいては顧客満足度向上へとつなげていきたい」

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