旅の体験動画 案内役に外国人地酒楽しむイベント企画続々
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インバウンドを意識した取り組みでは情報発信プロジェクトに力を入れる。同協議会が運営するサイト「Another TOKYO TAMA(AT-TAMA)」で、多摩の旅を体験する動画の案内役に外国人を起用。観光ルートを巡り、食事やアクティビティ、文化・歴史体験を外国人の視点で身近に感じられるようにする。
さらに、AT-TAMAでは多摩のフォトコンテストを企画、外国人に勧めたいスポット、グルメなどの投稿を募るとともに、飲食情報ページも充実していく。このほか、フリーペーパーをインバウンドの目につきやすい羽田空港や都内観光案内所に設置する。同協議会事務局では「視覚に訴えた方が、より効果がある。分かりやすく作れば手にとってもらえる」と新たな情報発信の効果に期待する。
観光ルート開発プロジェクトでは、地酒作りの拠点を巡るスタンプラリーを展開する。多摩地域には日本酒の酒蔵が数多く所在。同協議会は2年前から貸し切り列車で地酒・地域食材を楽しむ「地酒列車ツアー」を行ってきた。日本酒の酒蔵のみが対象だったが、今年からは地ビールの醸造所なども対象に加え、スタンプラリーに再構築する。
産学官などで構成する団体「美しい多摩川フォーラム」が展開している「多摩川酒蔵街道5つの酒蔵めぐりスタンプラリー」と連携。多摩を代表する小澤酒造(青梅市)など五つの酒蔵に加え、日本酒、地ビール、地ワインなど地域の酒造り14拠点程度のスタンプを集めるイベントを展開する。
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協議会事務局は「多摩地域に知られていない小さな酒蔵はいくつもある。見学の受け入れは難しいが、スタンプラリーなら協力できる」とし「つまみにも極力地元食材を使うことで、多摩の食文化への理解が深まる」という。貸し切りバスを使い、酒蔵をめぐるモニターツアーも実施する予定だ。