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Vol.3

裏磐梯PF、養殖事業スタート−福島に“チョウザメの里”


稚魚を養殖水槽に放流する遠藤社長(右)と小椋村長

 裏磐梯パイロットファーム(UPF、福島県北塩原村、遠藤清武社長、0241・33・2911)は、チョウザメの稚魚2000匹で養殖事業を始めた。UPFは環境機器メーカー、オーデン(東京都江東区、03・3646・1245)の遠藤清武社長が、原発事故の風評被害に苦しむ故郷の観光産業を後押しするために設立した。北塩原村を中心とする裏磐梯高原を、“チョウザメの里”として売り出していく。
 稚魚はUPFの業務提携先でチョウザメのふ化・養殖を多角化事業として手掛ける精密機器メーカー、フジキン(大阪市北区)の筑波研究工場(茨城県つくば市)から運ばれてきた。5月にふ化し、体長は15センチ―30センチメートル。
 初年度は稚魚1万尾を買い入れ、7―8年後に国内最大級となる10万尾以上に事業規模を拡大する計画だ。
 養殖魚の成長を待たずにフジキンからチョウザメの成魚を仕入れ、地元レストランや宿泊施設に食材として、魚肉および加工したキャビアを供給する。遠藤社長と北塩原村の小椋敏一村長が、稚魚を養殖水槽に放流した。
 UPFは同村と企業立地協定を締結。廃校となった同村の小学校の施設を有効活用して、事業を進める。
【2012年 10月 25日(木)付 日刊工業新聞より】

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