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Vol.4

笠原工業、貝殻焼成カルシウムを増産


集約で生産性が向上した新工場

 笠原工業(笠原賢二社長、福島県須賀川市、0248・75・3131)は、ホタテ貝殻焼成カルシウム(商品名オホーツクカルシウム)を増産する。グループ会社であるナチュラルジャパン(北海道網走市)生産体制を増強し、年間400トンの生産量を2013年に2倍の同800トンまで引き上げる。新規設備の導入やクリーンルーム建設、建屋改装費などで1億7000万円を投資した。
 ナチュラルジャパンの網走市内に分散していた工場や事務所を今年10月に同市内の能取工業団地に集約し、生産の効率化や物流コストの削減を図った。製品のバラつきを無くすなど、品質の向上も図った。
 オホーツクカルシウムは、ホタテの貝殻を原料として同社独自の高温焼成製法により製造された焼成カルシウム。殺菌や抗菌効果に加え、脱臭や鮮度保持などの効果があり、食品添加剤や殺菌・消毒剤などに使用されている。笠原社長は「繊維やフィルムメーカからの引き合いもあり、要望を整理し、販路を開拓していく」と、原材料やOEMでの供給も視野に更なる生産量の拡大を進める方針。
 (企業HP:http://www.kasahara-gr.co.jp/html/com/com03.htm)
【2012年11月2日(金)付 日刊工業新聞より】

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